【詳細】マレーシアで国際離婚しました ~手順と費用~

マレーシアで国際離婚 国際離婚

約4年半の結婚生活にピリオドを打つことになった当時の私。
生活拠点がマレーシアだったので、マレーシアの法律に沿って現地で離婚手続きをしました。

国際離婚の情報量は、国際結婚のものと比べて少ない。
更にマレーシアはまだマイナーな国なので、『マレーシア 国際離婚』でネット検索するも、詳しい情報にヒットしない・・・。

当時離婚で悩んでいた私は、そう思いました。

ここでは、私の国際離婚の経験談として、離婚手続きの手順や費用等を、どこよりも詳細にご説明することを目標にしています。

あなたの知りたい情報が、ココにありますように。

なつ香
なつ香

この記事は、このような方におすすめ!

  • マレーシア人配偶者と国際離婚を考えている方
  • マレーシアでの離婚手続きの詳細を知りたい方

当記事は私の体験談です。
実際に手続き等をされる場合、必ず弁護士とご相談・ご確認ください。

マレーシアにおける離婚の基本知識

婚姻期間が2年未満の場合、基本的に離婚は認められません。
ただし、2年未満の婚姻期間でも、正当な理由等があれば離婚が認められます。

マレーシアでは、離婚の際は弁護士必須です。
日本のように当事者間で離婚届を出すだけ、ということはできません。

離婚には「双方合意の離婚」「紛争離婚」の2種類あります。

「双方合意の離婚」とは、「お互いが離婚に同意し、離婚条件が(弁護士を介し)当事者のやり取りで決着がつく離婚」です。

「紛争離婚」とは、「どちらかが離婚に反対、または離婚条件に賛同できずに揉める離婚」です。

マレーシアでの紛争離婚の場合、JPN(国民登録所)にて数回にわたり結婚カウンセリングを受ける必要があります。費用も「双方合意の離婚」の場合と比較して高額になります。

なつ香
なつ香

私は「双方合意の離婚」でしたので、以後は「双方合意の離婚」の詳細をご紹介します。

マレーシアでの「双方合意の離婚」手続き

双方合意の離婚手続きフロー
  • 弁護士に相談

    弁護士事務所によっては、無料相談を行っている事務所もあるみたい。
    私の場合は有料でした。

  • 1月30日
    弁護士に正式に弁護依頼をする

  • 弁護士と相談しながら、財産分与(共同口座や不動産等)・子の親権・面会・養育費・教育費の負担・扶養料等について、離婚条件の提案内容を決める

    弁護士に現状の家計簿等を見せると、話し合いがスムーズですよ。

    親権について

    子を持つ離婚で最大の論点となり得るのが、親権問題
    マレーシアでは外国人となる私たち日本人は、どうなるのでしょうか?

    結論から言うと、日本人である私(母親)の単独親権となりました。

    母親に親権を持つ適正が無い場合を除き、マレーシアでも、母親が親権を持つことが一般的です。特に7歳未満の子どもの場合、母親が親権を持つのが多いよう。また、当時私は出産後は専業主婦でしたが、専業主婦だからといって親権を得られないということはなかったです。

    日本とはココが違う!

    【財産分与(個人の預貯金)】
    個人名義の預貯金については、言及されませんでした。

    【教育費】
    養育費とは別に、子どもに掛かる教育費をどちらが負担するかを決めます。ただ、非親権者が教育費を支払う場合、離婚条件によると思いますが、子どもの進学先を元夫婦で話し合う必要があるようです。

    【扶養料】
    マレーシアでは、基本的に元夫が元妻に対し「扶養料」を支払います。
    これも、養育費とは別です。

  • 3月6日
    弁護士が上記の提案書を相手側に送る

    メールと郵送の両方で相手へ提案書を送ります。

  • 双方、弁護士を介し、手紙のやり取りにて離婚条件を決める

    弁護士と話し合いながら、妥協点を決めていきます。

  • 弁護士が高等裁判所への提出書類を作成する

    当事者双方による書類の確認と署名が必要なので、裁判所へ提出するまでに1~2週間かかります。

  • 4月14日
    弁護士が上記書類を裁判所へ提出する

    後日、高等裁判所で行われるHearing(審尋)の日時が弁護士より通達されます。

  • 5月17日
    裁判所にてHearing(審尋)を行う

    弁護士と一緒にHearingにのぞみます。
    緊張しましたが、Hearing自体はあっさりしてました。
    席を立って、手を挙げるくらい(笑)

    Hearingの場では、子どもを同席させるのは避けた方が良いとのこと。
    子どもの預け先を考えておくと良いです。

  • 5月22日
    「Decree Nisi」と「Order」という書類が裁判所から出る

    ・nisi=「最終または絶対ではない」の意。
    ・Decree Nisi=「離婚の最初の申し立ての際に発行される仮判決」

    Decree Nisi の約3か月後に正式な判決文が出ます。
    その約3か月の間に、正当な理由があれば、離婚を取り下げることも可能。

    「Order」は「命令書」で、親権等の離婚条件が記載されています。

  • 8月26日
    Decree Nisiから約3か月後に「Certificate of Making Decree Nisi Absolute」という正式な離婚成立を意味する判決文が、裁判所から出る

  • 9月12日
    弁護士に依頼し、判決文書の認証コピーを受け取る

    以下の判決文の認証コピー(裁判所のスタンプ付き)が、JPNと在マレーシア日本国大使館での手続きに必要になります。

    • Decree Nisi
    • Order
    • Certificate of Making Decree Nisi Absolute

    正確には、JPNでは認証コピー原本の提出しなかったと記憶しています。
    でも、担当者によって対応がまちまちなので、準備しておきましょう。

    日本帰国後、児童扶養手当等の受給手続きをする際も、この原本が必要になってきます。なので、3部ずつ認証コピーがあると良いと思います。

  • 9月12日
    JPN(国民登録所)にてマレーシア側の婚姻ステータスを「離婚」に変更し、「Pengemaskinian Rekod Perkahwinan」という書類を発行してもらう

    「Pengemaskinian Rekod Perkahwinan」とは「Marriage Record Update」の意味です。

    JPNへの来庁予約は不要でした。
    元配偶者の同席は不要だったので、私のみで手続きしました。
    手続きにはRM10~20かかりました。

    必要書類
    • Marriage Certificate(結婚証明書)の原本とコピー
    • 3種の判決文書の認証コピー原本とそのコピー
    • パスポート原本
    JPNの場所

    JPNは各地にありますが、私が手続きを行ったJPNはコチラです。
    モントキアラの近くなので立地もよく、手続きもスムーズでしたよ。

    離婚手続きの担当部署は「Bahagian Perkahwinan Dan Perceraian」です。

    「Bahagian Perkahwinan Dan Perceraian」は「Marriage And Divorce Department」の意味

    マレーシアJPNの結婚・離婚部門
    なつ香
    なつ香

    実際に手続きする際は、事前に弁護士に必要書類等を確認しましょう。

  • 9月22日
    在マレーシア日本国大使館にて、日本側の離婚手続きを行う
    必要書類
    • 離婚届(大使館に備え付け):2通
    • 戸籍謄本(発行から 6ヶ月以内のもの):2通
    • Decree Nisiの認証コピー原本提示、そのコピー提出:2通
    • Decree Nisiの翻訳文(自分で翻訳OK):2通
    • Orderの認証コピー原本提示、そのコピー提出:2通
    • Orderの翻訳文(自分で翻訳OK):2通
    • Certificate of Making Decree Nisi Absoluteの認証コピー原本提示、そのコピー提出:2通
    • Certificate of Making Decree Nisi Absoluteの翻訳文(自分で翻訳OK):2通
    • 子どもの日本国パスポートの顔写真ページ:1枚
      子どもの日本とマレーシアでの登録氏名が異なるので、同一人物であることを示すため
    • 自身のパスポート原本

    在マレーシア日本国大使館のサイトにも記載があります。

    「Orderの提出」と「子どものパスポートコピーが必要」とは公式サイトには不記載でしたが、実際には必要だったので準備しておきましょう!

    なつ香
    なつ香

    戸籍謄本が必要なのが、めっちゃ手間。
    各種書類の翻訳も、かなりのボリュームです。

離婚成立までにかかる期間

divorce procedure

双方合意の離婚が成立するのにかかる期間は、6~9カ月程といわれています。
私の場合、すべての離婚手続きを終えるのに約8カ月かかりました。

紛争離婚の場合は、揉め具合にもよりますが、決着がつくのに1~2年程といわれています。

永住権を持っていない場合、ビザの有効期限を気にしながら離婚を切り出すと良いです。

もし離婚手続き中にビザが切れる場合、離婚が決まっているのに、配偶者がビザ更新を協力してくれるか不明です。

そしてビザ更新手続きは配偶者と一緒に行う必要があるので、精神的苦痛も大きいです。

離婚手続き中の婚姻費用について

日本では離婚手続き中も、配偶者から婚姻費用を受け取ることが出来ると思います。

マレーシアでは配偶者に婚姻費用を請求する場合、裁判所に申し出る必要があり、それに伴い費用もかかります。

私の場合、婚姻費用の請求をしませんでした。
離婚手続き中に元夫が家を出ましたが、その間の家賃を含む生活費はすべて私負担でした。

また、離婚手続き中の面会も必須ではなく、裁判所からの命令文書が出るまでは、面会させる必要はない、というが当時の弁護士の見解です。

なつ香
なつ香

離婚には、まとまった資金が必要・・・

離婚にかかる費用

弁護士によって大きく費用は変わります。
ここでは、私がかかった費用をご紹介します。

総額:RM10,385.94

  • 正式な依頼前の相談:RM424×2回
  • 依頼料:RM8480.00
    • 弁護士費用
  • 雑費:RM1,244.46
    • 高等裁判所への出頭費用
    • 通信費等
    • 印刷代
    • 書類の郵送料
    • 裁判所への申し立て費
  • 判決文の認証コピー代:RM231.48
  • 返金分:RM418.00
    • 裁判所への申し立て費は、通常、元配偶者と折半になるそう

おすすめの弁護士をご紹介できます

元現地妻による、マレーシア相談窓口【移住・生活全般・国際結婚・国際離婚】

マレーシアで離婚について迷っている方、辛い思いをしている方へのオンライン相談窓口をやっております。
言葉に出してお話しすると、気持ちが楽になったり、気持ちの整理がつきやすくなったり。

おすすめの弁護士のご紹介も可能ですので、お気軽にご相談ください。

私は今回ご紹介した離婚手続きの他に、面会ルールの変更で再度裁判しました。
それぞれ異なる弁護士に依頼したので、私は計2人の弁護士に依頼しました。

1回目の離婚手続きで依頼した弁護士はアドバイス等があまりなかったです。
2回目の面会ルール変更で依頼した弁護士はアドバイスも多く、返信もマメでした。

私がご紹介する弁護士は、2回目に依頼した弁護士になります。

なつ香
なつ香

弁護士とは相性があります。
弁護士選びは外国人である私たちには難易度が高いので、一助になればと思います。

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